鍼によって血管が破られることで起きます。
普通の健康な状態の血管と血液でしたら弾力性があり、鍼を刺しても避けてくれるのですが、血管自体が脆くなっていたり、血流が悪かったりすると鍼に当たりやすく、破れやすいのです。
特にお顔は抹消であり弾力のある丈夫な太い血管ではなく繊細な毛細血管ですから鍼が当たりやすくなります。
そのため、美容鍼においては通常の治療のときより、更に細い美容専用の鍼を使用します。また当治療室ではお顔の鍼の前にマッサージを行いお顔の硬さをほぐしてから施術いたします。
お顔の鍼をしている間はおしゃべりしない(顔の筋肉を動かさない)ことも内出血のリスクを軽減させる一つです。
自然に治ります。
但し、治る期間は多少個人差があり、早い人で5日ほど遅い人でも2週間ほど、平均1週間ほどで完治します。
内出血になりやすいのは血液をサラサラにする薬を飲んでる方や高齢の方、血液凝固の力が弱い方などです。色白で浮腫みが強い方もその傾向にあるようです。
施術の際は細心の注意を払っていますが、血管は皮膚の上からは透視できないので内出血を完全に0にすることは難しいです。まず鍼を抜くときにしっかり押さえて(圧迫して)出血のリスクを減らします。
内出血が出来てしまった場合、24時間以内なら、炎症抑制で氷やアイスノンなどで冷やします。揉むと内出血が拡がる場合がありますから揉むのはやめましょう。そのあと色が薄くなってきたらカイロ、ホットタオルなどで温めると血流が良くなり、内出血が早く治る傾向にあるようです。
ただ、内出血は良い気分はしないものですから、早く治したいとはやる気持ちで一生懸命あれこれと手を加えがちになってしまいます。過ぎたるは及ばざるがごとし、いじりすぎると刺激過多で逆に自然治癒力の邪魔をしてしまいます。この場合の内出血はお肌が良い状態を取り戻すための過程で起きている現象ですから悪いことではありません。上記にも内出血は自然に治りますと述べました。十分な睡眠とバランスの取れた食事と適度な運動で代謝を上げる生活をしていく方がお肌の状態がよくなると前向きにとらえてもらえると良いと思います。